座右の銘「グーで殴る」

セカンド童貞がお金持ちのお嬢様のリムジンに轢かれた事をきっかけに逆玉に乗るまでの日々

花の名前はヒナゲシ

長期休暇がうまく使えない、という記事をいつか書いた。

日々がやるべきことに塗れて、アップアップな状態では、休みの間に何を吸収しようと夜更かしをして、昼過ぎまで寝てるのが関の山だった。

大体夜は予定を入れて、長期休暇こそ稼働するのは10時間以内だった。

実家にいた頃はそのうち4時間は準備と移動だった。

それがどうだ。ここのところ12時には寝て、5時頃に勝手に起きて、人気の少ないうちに太陽を浴びようとランニングをする。

ここ数年の自分には縁もなさそうな生活を送っている。

理由は至極単純で、GWにやりたいと言っていたことは全て泡となって消えてしまったからだ。

幸いなことに、今のところはおそらくコロナには罹患してしない。

相変わらず一人暮らしの料理の分量に慣れていなく、使った分だけ無理して食べては、ちょくちょく買い出しに出ている。

買い物に出歩けど、商店街の店の入り口にあるアルコールで執拗に手を揉んでいるからか、とりあえず無事でいる。

在宅勤務が始まって1ヶ月、相変わらず自分を律する術は見つけられないものの、ルーチンは掴めていて、会話が減った事と身体が健康そうでない事以外は板についてきた。

後者に関しては、足腰が痛いということがそんなになかった。

だが、一人暮らしの家はあまりに仕事をする環境とはかけ離れていて、ここ1ヶ月で背筋に違和感を感じるようになった。

そんなこんなで生活リズムを整えつつ、身体を少しでも健康に保つため、ランニングを始めた。

社会人たるもの、冷や汗はかけど、汗をかくということはそうそうなかった。

いつも電車かデスクにいて、なんならタクシーで移動もするからだ。

走り始めていろんなことを思いだした。

どれも小学生だった頃には当たり前だったのに、

日々を構成する要素から外れていた。

なんとなくプールみたいな日焼け止めと汗の匂い。

カラカラに干上がったミミズの死骸。

ヤマバトの鳴き声は東京ではまだ聞いていない。

太陽を直線的に浴びた時の、ジリジリとした感じ。

そして、最近よくこの花を見る

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幼稚園の時に、母がこの花を好きだと言っていて、

同級生の家の庭に生えていたこの花を抜いた記憶がある。

その時の親の困った顔を俺は忘れないでいるが、この間母にその話をした時に覚えていなかったので、記憶違いかもしれない。

その時、その花を説明したかったのだが、花の名前を知らなくて、ありがちな要素だけしか説明できなかった。

この花、ヒナゲシって言うらしい。

最近そんなことに興味を向ける余裕ができた。

俺、26歳になって、母さんの好きな花の名前知ったよ。

本当にヒナゲシ好きかは、この後やっと聞けるけど。